月の美しゃ

カテゴリー │てるる詩の木工房楽器制作あやはべる木について

月の美しゃ

~全国各地で台風が吹き荒れ、被害に遭われた方々の一日も早い復興をお祈り致します。~

10月14日は旧暦9月16日、満月でした。
前日の13日はメンバー限定で開催された『月の美しゃ・ワークショップ』で
てるる詩の木工房への工房見学がありました。

その日へ向けて・・・
工房ならではの体験をしていただきたいと思い、
あやはべる9弦を沖縄の様々な木で制作しました。


月の美しゃ



月の美しゃ

ユウナ・サクラ・ヤマックワ・ハゼ・クワetc...
レアでなかなか使えない、楽器に使えるサイズに育つまで時間がかかる、等
普段楽器を作っていない木ばかりです。

並べると虹のように美しい!



月の美しゃ

こちらは『ハゼ』。
満月のように輝く黄色です。削った粉はまるでターメリック。
固くてしなりのある材は、和弓の芯に使われています。
種は木蝋の原料となり、お相撲さんの髷を固める鬢付け油や
燃やしてもススのでない和ろうそくの原料、また高級な口紅の原料となります。

『サクラ』はほんのりピンク色。
材からは桜餅のような芳しい香りがします。
とても丈夫で水に強く、木が狂いにくいので浮世絵の版画の版木に使われていました。
ドイツで言うサクラはカバザクラのことなのでやわらかく、ピンがゆるみやすいですが
ヤマザクラの材は固くて良質です。
この桜の木はある小学校の改築の際に伐採されたため、100年以上経っていることがわかっています。
100年、といっても直径50センチはなく、目が詰まっている木でした。

環境によって年月が経っても余り大きくならない木もあります。
木の生き様が材となっても伝わってくるのです。

・・・というように一つ一つの木のお話、
実際に材に触ったり、香りをかいだりしながら
それぞれの楽器の音の聴き音を楽しんでいただきました。


月の美しゃ

今回の材は限定制作です。
その木の音を聴きたかったので、すべて共木で作られています。
一年で最も月の美しい十三夜に制作された特別バージョンです。
今後制作できるか、材が入手できるか、未定です。
数量限定ですが、気になる木がある方、ご連絡お待ちしています☆

あやはべる9弦 ペンタトニック
ナチュラル仕上げ
(調弦器・冊子『竪琴の物語』・紙ケース付き)
¥45834(税込)
右上の紫の木から時計回りに
ユウナ
サクラ
ハゼ
クワ
クスノキ
ヤマックワ

完売しました。ありがとうございます。



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