旧10月1日生まれのてるる41弦
11月8日は旧10月1日、新月でした。
この日新しく製作した2台の楽器に弦を張りました。
長らくお待ち頂いたお客様には本当にありがとうございます。
山に生えている木を伐るのに一年で最もふさわしいとされている特別な日。
ヨーロッパにも、日本やオーストラリアにも、
『この日に切った木や竹は狂いや割れ、虫が少ない』という伝承があり、
ストラディバリウスの楽器も『新月の木』で作られていているそうです。
私たちも材木を買い付けするのはこの時期の木です。
てるる41弦(クラシックモデル) 桑 上製
2018年11月8日 製作
¥730,000(木製ケース・調弦器付・税別)
※売約済
てるる41弦 桑 上製
2018年11月8日 製作
¥680,000(木製ケース・調弦器付・税別)
※売約済
毎年この頃に完成する竪琴は深い色味の仕上がりとなります。
同じように漆を使っても空気中の温度や水分で仕上がりが変わってきます。
この日は朝から晴天、楽器の誕生を祝うように工房の周りでたくさんの花が咲きました。
桑で製作した楽器。
この日のおやつはたわわに実った桑の実!
楽器を作るのは山の中でこのように光を求めて育った木。
伐採し、池に浸けて樹脂を抜き、製材して8年以上工房で共に過ごした木。
一年以上かけて楽器の姿になった木に思いを馳せました。
弦を張る作業は夜遅くまで続きます。
月明かりのない新月の夜、星がたくさん輝いていました。
(ドイツ留学中の娘から送られてきた写真。紅葉して散りゆくメイプルの葉がまるで星が舞っているよう!!)
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