目に青葉・・・

てるる詩の木工房

2013年05月27日 16:30




今日は梅雨の中休み。
久しぶりに気持ちのいい青空が広がりましたね。

最近、工房の近くでよく鳥が鳴くのです。

『キョッキョ キョキョキョキョ』。

または

『特許許可局』。

最初に声を聞いたのは確か真夜中でした。
『こんな夜中に・・・』と不気味な感じがしました。
その後も良く声が聞こえるのですが姿が見えず・・・
なんとか姿を見たいと声のする木々の方に目を凝らすのですが全く見つかりません。

野鳥の本で探して・・・
やっと見つけました。





その正体は『ほととぎす』だったのです!!!

インターネット等で調べてみると、興味深い話がたくさん出てきました。

旅鳥で、夏を告げる鳥であり、鳴き声は『特許許可局』とか『テッペンカケタカ』と聞きなしされる。
カッコウと同じ仲間で、ウグイスの巣に託卵し、自分では子育てをしない。
明るい森や林を好み、鳴きながら飛ぶので姿を見つけるのは難しい。
渡ってきた時期は昼夜問わず鳴く。
この初鳴きを『忍音~しのびね~』といい、初音を聞くために夜を徹して隅田川を上って行く御仁もいたとか。
口の中が赤いため「血を吐くまで鳴く」といわれ、正岡子規の『子規』とはホトトギスのことで結核で吐血する自分をホトトギスになぞらえていた。
毎年正確な時期に渡って来るため農作業の本格的な始まりを告げる鳥とされる。
古来よりこれほど歌に詠まれる鳥はいないとか。


ほととぎす 鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる  後徳大寺左大臣


目に青葉山ほととぎす初鰹  山口素堂


鳴かぬなら殺してしまえほととぎす   織田信長 
鳴かぬなら鳴かしてみようほととぎす  豊臣秀吉
鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす  徳川家康  (川柳)


鳴かぬならそれでいいじゃんほととぎす 織田信成(フィギアスケート選手)


『夏は来ぬ』にもでてきましたね。卯の花、橘はよくホトトギスの掛詞として使われるそうです。


先日聞こえたのは貴重な『忍音』だったのですね!!!
謎が解けてスッキリ!

それと同時に昔の人の自然とのつながりや繊細な感覚を感じました。

皆さんの家の近くでも聞こえませんか?
耳を澄ませて聞いてみて下さい。






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