2018年08月13日14:31






江洲獅子舞
私たちは楽器に弦を張り、楽器が生まれてくる日を
新月か満月に合わせるようにしています。
ことのはに弦を張ったこの日、
もう一つ大切な出来事がありました。
去年から製作を進めてきたうるま市江洲の獅子頭に魂を入れる日だったのです。
代々獅子は新調されると前の獅子に宿っていた魂を一旦抜き、
新しい獅子に移し替えるのです。
獅子の姿形は時代と共に変わっても
魂は何百年もその地域を守っているのです。
デイゴ材を彫刻し・・・
獅子のたてがみとしっぽの為に馬の毛をなめして・・・
漆を塗り重ね・・・
最後は地元の皆さんと共に一年がかりで獅子の毛をつけました。
(これはやった人にしか分からない、地道で大変な作業なのです。
作業をされた皆様本当にお疲れ様でした!)
でも『鳥肌が立つ』という言葉があるように獅子の感情や息づかいはこの毛で表現される大切な作業なのです!
魂を入れる前の獅子。
毛やしっぽが完成し、胴体と結びつけると生きているようです!
そして佳き日に魂を込める儀式が地域の方々によって行われました。
これまで製作に携わってきた日々を思い浮かべながら、
この獅子が地域の獅子として新しく命をいただいたて本当に嬉しかったです。
地域の産川(ウブガー)で祈りを捧げている際には美しい蝶が飛んできてじっと見守ってくれました。
無事に魂入れが出来たことを報告して祈っているときにも同じ蝶が飛んできました。
これは神様が祝っている証とのこと。
昨年3月には公民館も新しく立て替えを行い、獅子も新しくなったうるま市江洲地区。
これから益々の発展をお祈りしております。