旧12月1日のことのは

カテゴリー │てるる詩の木工房楽器制作ことのは

旧12月1日のことのは
昨年中は大変お世話になりありがとうございます。
2019年もどうぞてるる詩の木工房をよろしくお願い致します。

時々『なんと読むのですか?』と質問を頂きます。
改めてお伝えしますと『てるるうたのきこうぼう』です。
工房を作った2002年のクリスマスに初めて竪琴の音色に出会い、
沖縄の木で楽器を作りたい!と思い立ってから17年となります。

当初は注文家具工房としてのスタートでしたが
木工の原点がギター製作所だったこともあり、少しずつ竪琴の試作を繰り返し、
2010年に楽器部門に『てるる詩の木工房』と名前を付けました。
自分で作った楽器に責任を持ちたいと思い、名前の一部を入れました。
そして『木がうたをうたってほしい』という願いを込めています。

最初であった楽器はドイツのゲルトナー製の楽器でした。
制作を始める際、奏者の平岡祐子さんから『深い泉から水をくんで下さい。』という言葉を頂きました。

日本では琴と言葉に深いつながりがあること、沖縄でも弓の音で魔物を払う風習があること。
遠い国の楽器と思っていた竪琴がいろいろな地域で弦楽器の祖、として使われていること。
深い水脈が世界中を巡ってつながっていることを実感できたとき、
はじめて自分の心の中から湧き出る楽器として作ることができました。

『ことのは』は工房で一番はじめに生まれた竪琴です。
琴がことば=言の葉とつながりがあり、音によって邪を払ったり整えたりする、
という伝承へのオマージュから名付けました。
一つの木から彫りだして作られており、ピュアな音がします。

旧12月1日のことのは

以前より研究していた弦がやっと納得いくものが作れるようになった為、
年が明けて初めての新月そして部分日食だった1月6日、
弦の張り替えを依頼されていたことのはの弦を新しくしました。
今はまだ高音部5弦のみですが、今後制作する楽器や張り替えの際には
自作の弦で対応が出来ます!
音もクリアでよい響きになりました!

旧12月1日のことのは
今回大活躍の弦製作器!
これからさらに改良を加えます。
いろいろな方のご協力により実現致しました。
この場を借りて感謝の意を表したいと思います。


本当に小さな一歩かもしれませんが私たちにとっては大きな一歩となりました。
今年は『猪っとずつ猛進』(ちょっとずつ・猛進)で頑張ります!
どうぞよろしくお願い致します。




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